
在庫管理は、一般的には注文や販売などの業務ソフトと連動して行います。しかし、在庫管理ソフトでは自社の業務と食い違いが出てしまったり、細かい設定ができないという場合もあります。
そういう場合は、Microsoftのエクセルやアクセスで在庫管理を行うこともあります。
今回は無料でダウンロードできる在庫管理表のエクセルテンプレートを紹介します。シンプルで簡単な基本項目だけをテンプレート化しているので、自社用にカスタマイズして使用するといいでしょう。
目次
在庫管理表のエクセルテンプレート
エクセルで作成した在庫管理表を無料でダウンロードできます。縦型は、行を多くとれるので商品数が多い場合に、横型は入力する項目を多く取りたい場合に使用できます。
A4縦型(シンプル)
A4横型
エクセルで在庫管理表の作り方
エクセルで在庫管理表を作成する方法は、いろいろありますが今回はエクセル初心者向けにシンプルで簡単な在庫管理表の作り方を紹介します。
今回は以下ような条件の在庫管理表を作成します。
定期的に在庫管理をする(繰越あり)
一定期間の在庫を調べる
商品ごとの在庫を管理する
ページサイズを表示する
今回はA4縦型の在庫管理表をつくるので、ページサイズをA4に設定しましょう。
エクセルを起動してすぐは、どこがA4の範囲なのかわからないので、A4の範囲を表示させます。
メニューの 「ページレイアウト」→サイズ→A4を選びます。
すると、A4の範囲に点線があらわれるので、それを基準にして表をつくります。
タイトルと期間を作成
タイトルと在庫管理をする期間を記入する部分をつくります。
この辺のデザインはお好みで作成してください。
表部分を作成
在庫管理表の表部分を作成します。
項目を設定する
商品がいくつかあってそれぞれの在庫を管理する表をつくるので、項目は、
商品名
繰越数
入庫数
出庫数
備考
にしました。今はサイズを調整しないので先ほどのA4の範囲を出てしまっても構いません。
在庫管理表に設定する項目は、会社によって変わってくるので自社の在庫管理に合うように作成してください。
表の入力欄をつくる
項目を作成したら、表を作る範囲を選択してテーブルの書式を設定します。
テーブルを作成するときは、ホーム→テーブルとして書式設定から作成するとスタイルやフィルタを自動的に設定してくれます。
在庫数を計算する
在庫数をエクセルの関数で自動的に計算するようにしておけば、いちいち自分で計算しなくともよくなるので便利です。
計算式は、
入庫に数字が入っている場合は、繰越数+入庫数
出庫に数字が入っている場合は、繰越数-入庫数
で計算します。
入庫と出庫は同時に書かずに同じ商品でも行を分けて記入します。
また、繰越数に数字が入ってない場合は0を表示しないようにします。
=IF(繰越数="","",(IF(入庫数<>0,繰越数+入庫数,IF(出庫数<>0,繰越数-出庫数))))
これを在庫数のセルに入れます。
サンプルでは、
入庫数:D8
出庫数:E8
なので、実際には以下のようになります。
=IF(C8="","",(IF(D8<>0,C8+D8,IF(E8<>0,C8-E8))))
一番上の在庫数セルに入れた後は下の行にコピーしていきます。
デザインを整える
最後にデザインを整えて完成です。
これで最低限の機能を備えた、シンプルな在庫管理表が完成しました。
さらに自分流にカスタマイズするなら、商品マスタを作って商品コードで商品名を呼び出したり、在庫数量を監視したりする機能を追加するといった応用が広がります。