この記事では、値上げや価格改定のお知らせテンプレート文書の書き方や例文を紹介します。
紹介する文書に記載されている時候の挨拶は1年中いつでも使える文言にしてあるので、自社用に修正すればすぐにテンプレートを使えます。
目次
値上げ・価格改定の書き方と例文
製品の価格をやむなく値上げすることになったときに、それを取引先に知らせるのは非常に心苦しいですよね。自社にとっても相手にとっても負担の大きい値上げの連絡には細心の注意が必要です。
値上げは、一方的な都合で行うのでとにかく低姿勢に「お願いする」という立場を崩さないことが大事です。
値上げ・価格変更時の例文は、いろいろなパターンが考えられますが基本的な文例をご紹介します。
例文
お取引様各位
拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ご高承のとおり、○○により原料価格が高騰しております。弊社でも経費削減、合理化に取り組んでまいりましたが、健闘むなしく、従来の価格を維持することが困難な状況となりました。
つきましては、誠に不本意ながら〇月〇日( )より下記のとおり納入価格の改定を実施させていただきますので、何卒ご理解ご協力をいただきたくお願い申し上げます。
<旧価格> <新価格>
サンプル商品0001 120円 126円
サンプル商品0002 140円 148円
サンプル商品0003 182円 192円
値上げ・価格変更文書の書き方
値上げ・価格変更のお知らせの基本形は以上のような例文になりますが、宛名を「お客様各位」、相手先の会社名、相手先の会社名+各担当者名にするなどパターンがあります。通常は相手先の会社名、相手先の会社名+各担当者名で「お取引様各位」は多くの取引先があって1通ずつ作るのが難しい場合に使用します。
タイトルは例文では「価格変更のお知らせ」となっていますが、「価格改定のお知らせ」「〇〇製品の価格変更のお知らせ」などにしてもいいでしょう。なお「値上げのお知らせ」というストレートな表現はあまり望ましくありません。
値上げのお願いをするための挨拶分はできるだけオーソドックスな文例になっていますが、特に値上げに至った経緯に関しては自社の状況を相手先が納得できるようにするのがいいでしょう。
ただし、あまり経営状態が悪いなどと自社が貶めるような内容を避け、外部環境で仕方なくといった表現の方が相手も受け入れやすいです。
値上げ・価格改定のお知らせテンプレート
値上げ・価格改定のお知らせ例文を基本としたワードテンプレートを以下より無料でダウンロード可能です。「ダウンロードページ」ボタンから配布ページへ移動して取得してください。
原料高騰による値上げ
昨今の世界情勢や円安により価格改定を行うという内容です。改定する商品については別紙の商品一覧を参照してもらう形式です。
価格列挙型
こちらも外部環境により原料価格が高騰しているために値上げするという内容です。改定する商品が少ない場合は、このテンプレートのようにお知らせと同時に商品名と旧価格、新価格を記載してしまってもいいでしょう。
時候の挨拶は、「時下ますます~」にしてあるので、どの季節でも使用できます。
別紙で価格提示
01のテンプレートよりも経費削減や経営の合理化をしたが、原料高騰にはかなわなかったことを強く説明した形です。
また、改定する商品価格は別紙のとおりとなっているので別紙で価格表を同封します。改定する商品が多い場合に有効です。
会社情報 最下部
原油価格高騰のために価格改定を行うという内容のテンプレートです。
自社の情報は最下部にして、住所や問い合わせ先の電話番号を記載しています。