ヒストグラムは、母集団のデータを整理しどのようなデータか把握することができます。ヒストグラムは、簡単にエクセルで作成することができ、視覚的にわかりやすいので、データの分布を調べるのに適しています。

今回は、エクセルでのヒストグラムの作り方や例を紹介します。

ヒストグラムとは

ヒストグラムとは、データの分布状況を表すグラフです。品質管理の手法「QC七つ道具」の1つで、製造工程の把握や商品やサービスの品質を分析する際にも使われます。

ヒストグラムは、横軸に階級、縦軸に度数の目盛り、棒グラフに似た図で表現します。

ヒストグラムからわかること

ヒストグラムを使用することでわかることは、ずばりデータの分布状況です。

ヒストグラムがデータの分布状況を表すグラフなので当たり前といえば、当たり前ですが、バラバラなデータをある程度の範囲に分類することで、データを統計的にみることができます。

ヒストグラムの例

では、ヒストグラムの簡単な例を紹介しましょう。
以下は、サラリーマンの年収の分布を示すデータです。

420万 411万 321万
420万 315万 367万
467万 550万 510万
370万 500万 282万
382万 280万 480万
440万 432万 475万

この表だけを見ても、年収にどういう傾向があるのかまったくわかりませんよね。
ヒストグラムを使うと、年収の傾向や分布が一目でわかるようになります。

ヒストグラムの例

上記はさきほどのデータから作成したヒストグラムです。このグラフを見ると、400-450万円の範囲の人が一番多く、その周辺から徐々に少なくなっていることがわかります。これは元データを一つ一つじっくりと見ないとわかりません。

このように、データだけを見てもどのような傾向や特徴があるかわからないものに対し、ヒストグラムを作ることでデータの分布や傾向が一目でわかるようになります。

エクセルでヒストグラムの作り方

ヒストグラムは、エクセルのグラフ機能を使用すると簡単に作ることができます。

  1. データを用意
  2. まずはヒストグラムを作成する元になるデータを作成します。今回はさきほど使用したサラリーマンの年収に関するデータを使用してみます。

  3. 分布させるデータの範囲を作成
  4. グラフの横軸になるデータの範囲(階級値)を作成します。この範囲の取り方でグラフの形が大きく変わるので、値の範囲を適切に決める必要があります。

    今回のサンプルでは、250万~550万までを50万円単位の階級値に設定します。

    階級と度数の表をつくる

  5. 範囲に属する人数をカウント(度数)
  6. 階級値ごとの人数をカウントします(度数を求める)。データが少ない場合は、目視で数えても構いませんが、データ量が多かったり、目視では数え間違いを起こしかねないため、エクセルの関数でカウントするのがいいでしょう。

    範囲内の条件に合う数を数えるには、COUNTIFS関数を使います。

    =COUNTIFS(条件1, 条件2...)

    今回は、以下のように 範囲 > 階級値(最低値), 範囲 < 階級値(最大値) とすることで階級内の数を算出します。 サンプルでは、関数をこのように入力しています。 =COUNTIFS($A$2:$A$19,"> "&C3, $A$2:$A$19,"< "&C4)   エクセル関数を入力

  7. 階級名と度数でグラフを作る
  8. 値の範囲(階級名)とカウント(度数)を求めることができれば、ヒストグラムを作成できます。階級名、度数の表を選択しエクセルのメニューから「挿入」→「おすすめグラフ」→「集合縦棒」を選びます。

    グラフを挿入する

  9. グラフの見た目を整える
  10. 縦軸が度数、横軸が階級名のグラフが作成されるので、グラフの位置や棒の太さなどの見た目を変更してヒストグラムを完成させます。

    完成したヒストグラム

ヒストグラムのテンプレート

ここまで作成したヒストグラムのエクセルテンプレートを以下より無料ダウンロード可能です。サンプルのデータが入力されているので、自分が分析したいデータに置き換えて使用してください。

 

ヒストグラム テンプレート

ヒストグラムのメリット・デメリット

ヒストグラムのメリットは、データの分布を視覚的に把握しやすいことでしょう。データが多い場合は、生データを見ても全体像を把握できないことがほとんどです。

一方で、ヒストグラムのデメリットは細かいデータが見えなくなることです。範囲でまとめるため、実際にどのようなデータがあるのかが見えにくくなってしまいます。

全体の傾向がわかる

まとめ

ヒストグラムを作ることで、バラバラに集まったデータを範囲で分類することができるため、個々のデータを見るには不向きですが、全体のデータの傾向を把握するためには重宝します。

ヒストグラムは、データがあればエクセルで簡単に作成することができるので、テンプレートを参考にぜひヒストグラムを活用してください。

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