借用書テンプレートは、法人・個人向けにエクセルやワード形式で無料ダウンロード可能です。
借用書は、内容に応じて必要な項目が変わりますが、作成方法が不明な場合は、自分の状況に近いテンプレートを修正することが簡単です。
修正する場合は、契約内容に合わせて文言や条件を十分に確認してください。
基本的な借用書の書き方や手書きについては以下の記事を参照してください。
借用書の書き方
手書きの借用書
借用書PDF作成ツール
借用書テンプレート(個人)
金銭の貸し借りをする場合の借用書テンプレートです。excel、word、PDFの形式でそれぞれ無料ダウンロードが可能です。項目やレイアウト自体はどれも同じなので使い慣れたファイル形式で利用してください。
利息なし 分割返済

個人間で金銭を借用できる書類で、利息なし(無利子)、分割返済用の文言になっています。サンプルのデータが記入してあるので、適時修正して使用してください。
利息なし 一括返済
利息なし 連帯保証人あり
無利息、無担保
利息あり 一括返済
利息ありで、借金を一括で返済する場合の金銭借用書テンプレートです。
利息あり 分割返済
利息ありで、分割返済を行う際の借用書テンプレートです。
利息あり 遅延損害金あり
利息あり 連帯保証人あり
家族間(親子)
家族や兄弟の間であっても借用書を作ることは必要です。家族だからといって借用書をつくらないと大きなトラブルに発展することもあります。
また、税務署から「贈与」とみなされることもあります。家族間であっても年間110万円以上の金銭の移動は贈与税がかかりますので、きちんと借用書をつくっておくと安心です。
家族間であっても借用書の書式は、個人間のテンプレートと同じです。特に金額や返済期日、利息、返済の方法を記述したおかないと贈与ととられることがあるので年5%程度でも利息をつけておくことが望ましいです。
借用書テンプレート(法人)
会社と個人でやりとりする金銭借用書テンプレートです。個人間のテンプレートと大きな違いはありませんが、借りる宛先が法人名(代表者名)になっています。
また収入印紙を貼付する欄がありますが、1万円未満の場合は必要ありません。
会社と社員間での借用書については以下国税庁のページが参考になります。
国税庁:会社と社員の間で作成される借入申込書、金銭借用証書
物品借用書テンプレート
物品借用書では、金銭の借用書と記入する項目が変わってきます。使用期間(返却日)、物品名、使用目的などが必要です。特に他の条件がある場合はそれも明記しておきます。
鍵借用書
借用書のよくある質問
借用書には法的効力はありません。そのため借用書があるというだけで強制的に返してもらうことはできないのです。強制的に取り返せるほどの法的効力があるのは「公正証書」です。
借用書を作成せず口約束で貸し借りをしても契約自体は有効です。 ただし、貸した人が返してくれないなどトラブルになった場合、裁判で貸した側が確かに貸したこと、返す約束をしたことを立証しなければなりません。そのため、借用書を作成して貸したこと条件を決めておけば不要なトラブルを避けることができます。
借用書は、貸したその時でなく後から書いてもらっても問題ありません。その場合は、貸した日付や条件を借用書に明記します。 ただし、後から借用書を交わすと、先に決めたことにすれ違いがでることもあるので、できるだけ貸すと同時に借用書を交わした方がいいでしょう。
基本的には借用書に実印は必要ありません。しかし、公正証書にする場合には実印と印鑑証明書が必要になります。公正証書にすると、強制執行や裁判時の有効な証拠となるため、多額の借用書など重要な書類は公正証書にしておくべきです。
借用書に収入印紙を貼り忘れても、貸借の契約は無効にはなりませんが、貼り忘れが発覚した場合、本来貼付するべき印紙税の2倍相当の過怠税が発生します。200円の印紙であればコンビニで販売されているので、忘れず貼りましょう。
契約自体は無効になりません。ただし、利息上限があるので、定められた利率の上限を超過した部分のみが無効になります。
住所や連絡先を記載することで、トラブルが発生した時に対応が容易になります。できるだけ詳細に記載することが望ましいでしょう。
絶対に必要ではありませんが、返済方法を明記することで、両者の認識を明確にし、トラブルを未然に防ぐことができます。
借用書作成時に弁護士や公証人の立会ってもらうことは必須ではありませんが、トラブル防止のために専門家のアドバイスを受けることが推奨されます。
遅延ペナルティを明記することで、返済の遅れを防ぐインセンティブを与えることができます。ただし、ペナルティが法外にならないように注意してください。
まとめ
借用書のテンプレートは、エクセルでもワードでも使いやすいソフトを使用して作成してください。
PDF版の場合は、通常は編集できませんのでAdobeのAcrobatを使うか、印刷して手書きで借用書を作成します。借用書は、手書きでも要件を満たしていれば効力があります。