誓約書は、会社や個人間で約束を守るために作成される書類です。具体的には、会社への入社時、夫婦間では不倫やDVなどをやめる約束などに使われます。

この記事では、個人間の誓約書の書き方状況ごとのテンプレートを例文付きで無料ダウンロード可能です。

誓約書とは

誓約書は、契約書の1種です。契約書と同じように当事者と相手が約束を交わしますが、誓約書は当事者が作成した文書を相手に誓約(署名、捺印)させる流れになります。

誓約書は、基本的に当事者の方が力関係が強い場合がほとんどです。会社に入社する際に「機密を保持する」「就業規則を守る」などの誓約書だったり、夫婦でどちらかが不貞行為や借金などをしたときに、再度間違いをおかさないように誓約書を交わしたりします。

個人間の誓約書の書き方

個人間でもビジネス目的でも誓約書は法的に義務づけられている文書ではないので規定のフォーマットや様式はありません。そのため、一般的な様式の誓約書テンプレートを自分に合うように改変して使用するのが簡単です。

誓約書の基本フォーマット

個人間でも使える基本的な誓約書のフォーマットは以下のような形式です。この雛形を自分用に修正することで、いろいろな状況の誓約書を作成できます。

 

〇〇〇〇 殿

誓約書

 
私は、以下の事項について誓約いたします。

 

1. ・・・・・
2. ・・・・・
3. ・・・・・

 

〇〇年〇月〇日  

 
住所:〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
氏名:〇〇〇〇 印

誓約書作成時の項目

誓約書に記載する各項目に対する説明です。

宛先

誓約書を提出する人を記載します。法人の場合は、会社名+代表者名、個人間の誓約書の場合は相手の氏名を記載すればいいでしょう。

タイトル

タイトルは「誓約書」と記載しますが、特に入社時の誓約書では、「服務規程の遵守」「秘密保持義務」「競業避止義務」といった項目を追加することもあります。

本文

本文には挨拶文などは必要ありません。誓約内容が1つの場合は、「〇〇について誓約いたします。」と文章内に書いても構いませんが、誓約内容が複数の場合は、箇条書きで記すことも可能です。

日付

基本的には誓約書を相手に提出する日付を記載します。誓約書を郵送する場合は、投函する日付を書きます。

誓約する人

誓約する人は手書きで住所と氏名を記入し押印します。
手書きで住所氏名を記入すれば押印は必須ではありませんが、未だに慣例的に押印する場合が多いです。

誓約書テンプレート

記入例付きの誓約書テンプレートをフリーでダウンロードできます。各テンプレートでは、サンプルの文例が記載されていますが、内容は状況で変わりますので、適切な誓約書を作成してください。

個人間の誓約書(ひな形)

個人間の誓約書に使えるwordテンプレートです。サンプル例文はありませんので、ひな形として適切な内容を記載してください。会社間でも基本は同じです。

 

夫婦間の不貞行為

個人間(夫婦間)で結ぶ「夫婦間合意契約書」テンプレートです。夫婦のどちらかが職場の人間と不貞行為を行ってしまい、それを謝罪する誓約書です。離婚せずに再構築するため、今後は、浮気相手と今後一切関わらないことを誓う例文です。恋人間の誓約書にも応用できます。

 

家族間の暴力やDV

家族や親子間で暴力行為やDV、パワハラを二度としないように誓約するテンプレートです。今まで行った暴力に対する謝罪、今後は暴力や暴言を行わない約束や違反した場合の慰謝料などの取り決めを行います。

 

金銭の支払い

お金を貸したけど、なかなか支払ってもらえない時や、そもそも借用書を交わさなかったときなどに、あとから金銭の支払いを確認するための誓約書です。(債務承認弁済契約書)

支払の義務を確認する、支払いの方法と期日を確認する、支払いを怠った場合の約束を確認する内容の例文が記載されています。

金銭借用書については以下を参照
借用書の書き方を徹底解説!個人で簡単に作成する方法

 

イベント参加の誓約書

スポーツイベントに参加するときのサンプルテンプレートです。

参加中の事故に対して、応急処置は行うこと、天災など不可抗力によりイベントが中止になる場合があること、盗難、紛失などの責を負わないことなどを誓約します。

 

入社時に社員に署名してもらう誓約書です。内定承諾書もほぼ同じ形式で作成できます。

基本的には、職務規定を守り誠実に勤務すること、損害や過失の責任は個人的に負うこと、職務上の機密については口外しないということを約束する内容になっています。

パターンは2種類で、文例の内容は同じですが署名欄が上部にあるか、下部にあるかの違いです。デザインが違うというだけで、効力や内容には関係ありません。

雇用契約書については以下の記事を参照してください。
雇用契約書テンプレート

入社時の誓約書

会社への入社時に書く入社承諾書です。署名欄が上部にあるパターンです。

 
シンプルな入社誓約書です。署名欄が下部にあるパターンの記入例です。
シンプルな入社時の誓約書です。署名欄が下部にあるパターンです。

退職時の誓約書

会社を退職する際に機密事項やデータ、取引先情報を外部に漏洩しないという念書を書かせる誓約書です。テンプレートのタイトルが「念書」ですが、内容は誓約書と変わりありません。

 

ビジネスでよくある誓約書の例

服務規程の遵守

服務規程の遵守は、会社で働く上での基本的なルールやマナーをまもるということです。内容については、各社で異なりますが、服装や業務に対する姿勢、会社が持っている施設の使用方法やルールなどを規定します。

秘密保持義務

秘密保持義務も、常識がある人なら当たり前のことで、業務で知り得た会社の秘密や、顧客の個人情報を開示しないといった内容が記載されます。特に、個人情報漏洩は近年大きな問題になるので、秘密保持契約書にきちんと明記しておいた方がいいでしょう。

競業避止義務

競業避止は、会社にとって不利益になりうる競業行為(同業での起業や同業他社への転職など)を禁止することです。要は、会社で知り得たノウハウを使って同じような業務を行ってはいけませんということです。

これは、ライバル会社への転職や従業員の引き抜きなども含まれるため、なかなか難しい規定です。

法律的には「職業選択の自由」があるので本来は、どこへ転職してもいいはずです。しかし、会社の機密事項をライバル会社に漏洩して、元の会社に損害を与えてしまえば、訴えられるケースもあります。

誓約書の法的効力

誓約書自体に法的な効力はありませんので、守らなかった場合でも直ちに罰則があるわけではありません。誓約書の目的は「双方が約束した事項を文書として残す」ということです。

誓約書に効力はなくとも、裁判になったときに誓約書を証拠とすることができるほか、文書で約束することで、単なる口約束から心理的に守らないといけないと相手が考えるようになるという意味でも有効です。

妥当でない誓約書の合意

誓約書の内容は社則を守る、誠実に業務を行う、守秘義務、損害時の責任などに言及されることが一般的です。

しかし、犯罪を助長したり、「残業代を請求させない」「遅刻したら罰金を払う」といった道義的に問題があるような誓約書にはサインすべきではありません。

誓約書は、会社と労働者との間の約束事なので会社から同意を強制することはできません。

誓約書に法的効力をもたせるには

誓約書自体に法的拘束力はないため、相手が約束を破ってしまえば、裁判をして強制的に約束を守らせるという流れになります。裁判となると、多大な労力がかかるため、手っ取り早く同じような効力を得るには「公正証書」にします。

公正証書は、公証人が作成する公文書なので、裁判をしなくとも強制的に差し押さえなどができるようになります。

誓約書のよくある質問

誓約書は自作することができますか?

誓約書は自作のもので大丈夫です。
誓約書は、文房具店などで販売している既製の書式があり、弁護士や行政書士に作成してもらうこともできます。自作やテンプレートを使用して作成しても効力は変わりません。

誓約書に記入する住所はハイフンでもいいですか?

ハイフンは丁目や番地の略ですが、契約書や行政に提出する書類などは、正式な住所で書くのが一般的です。誓約書も契約書の1種なのでハイフンではなく、正式な住所で記入した方がいいでしょう。

誓約書は両者の合意が必要ですか?

誓約書は、一方が相手方に約束を守ってもらうために作成する文書です。そのため、約束を守る(誓約する)側だけが署名、捺印します。通常、受け取る側は署名、捺印しません。

まとめ

「誓約書」は、誓約書を作成した一方が相手に文書の内容を守らせるための書類です。

そのままでは、法的な拘束力はありませんが、誓約書の内容が第三者が見ても妥当で納得がいく内容であり合意があれば効力を発揮することができます。

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